進化するVbeam Prima | シネロン・キャンデラ | 医療用レーザー装置

進化するVbeam Prima

進化するvbeam-primaのインタビューを受ける河野太郎先生

「この時代のベストな機器」で、 患者様の想いに応えていく

河野 太郎 先生
東海大学医学部形成外科 准教授

医学博士
Journal of Lasers in Medical Science Associate Editor
Journal of Cosmetic laser therapy Editorial Board Member
米国レーザー医学会 International Ambassador, Fundraising Committee, Fellow
日本レーザー医学会 理事・安全教育委員会委員・指導医・専門医
日本臨牀皮膚外科学会 理事・国際委員会委員長
日本血管腫血管奇形学会 理事
日本形成外科学会 評議員
日本美容外科学会 評議員
日本美容皮膚科学会 評議員
日本熱傷学会 専門医
略歴
平成5年 鹿児島大学 医学部卒業
平成7年 都立府中病院 外科研修
平成9年 東京女子医科大学 形成外科 助教
平成20年 東京女子医科大学 形成外科 准講師
平成25年 東海大学 医学部形成外科 准教授(現職)
平成28年 日本大学 医学部形成外科学 客員教授

恩師との出会いをきっかけに、
レーザー治療の道へ
時代とともに進歩する治療技術への興味も

―はじめに、レーザー治療に携わることになったきっかけについてお聞かせください。
  
河野:東京女子医科大学形成外科では当初、太田母斑に対しては、平山先生がドライアイス治療、血管腫に対しては若松先生がアルゴンレーザー治療を行っていました。当時は血管腫も太田母斑も、瘢痕であざをぼかす治療が中心でした。私も研修医の頃はドライアイス治療を手がけていましたが、その後の色素レーザーとQスイッチレーザーの導入により、瘢痕のない治療が可能になり、この治療の進歩にとても感動したことを今でも鮮明に覚えています。新しい治療の開発に興味もあったことから、その頃からレーザー治療に大いに魅了されました。

どうしても傷が残ってしまう
初期のレーザー治療と比べ、
飛躍的な進化を遂げているという実感

―長くレーザー治療を手がけられていますが、印象的な出来事がありましたらお聞かせください。
  
河野:先ほどもお伝えした通り、初期のレーザー機器は、治療後にどうしても傷が残ってしまうという課題がありました。しかし、時代とともに機器がどんどん進化し、血管腫に対して傷を残すことなく治療ができるようになったときは驚きました。これまで限界がある、仕方ないと思っていたことであっても、技術の進歩によって改善され、治療効果を上げられることに医師として希望を感じました。

―初期の機器と比べて、現在お使いのVbeam Primaはどのような点で魅力を感じますか?
  
河野:アルゴンレーザーと違うのは言うまでもありませんが、過去の色素レーザー機器SPTL-1bと比べたとき、まず違うのは皮膚の冷却機能があることです。レーザー照射直前に噴射される冷却ガスのシステムがあることによって、合併症が起きにくくなります。また、波長が595nmに変わったことも大きな違いです。当初は吸収率が下がることで、治療効果も下がってしまうのではないかと予想していたのですが、実際は表皮だけでなく深いところにある血管にアプローチすることが可能になり、より高い効果を得られることがわかりました。もう1点は、スポットサイズの最大値が15mmまで拡大したこと。それによって熱が表面から深い部分まで届き、治療効果が上がったのはと
ても大きな進化だと感じています。

ハンドピースのアタッチメントを
交換する手間が不要に
スポットサイズの細かい切り替え機能が
付いたことはうれしい進化

―スポットサイズを細かく変更できる「Zoomハンドピース」も新たに搭載されましたが、使用感はいかがですか?
  
河野:実は個人的にもっとも驚いたのが、「Zoomハンドピース」です。従来ならスポットサイズを変えるためにはハンドピースからアタッチメントを取り外し、別のスポットサイズのものに付け替えをしなければならなかったのですが、その手間が不要になりました。さらにこれまで5、7、10mm…といった単位のみでの切り替えでしたが、15mmで紫斑ができないなら、次は14.5mmで試し打ちをする、といった細かい数値の設定も可能になりました。一見すると非常に小さなことのようですが、それによって単純性血管腫なら紫斑形成が生じるギリギリの設定を探ることができます。これは想像以上に大きなことで、高い治療効果を期待する患者様にとっても非常にうれしい進化だと思います。

スポットサイズ15mmの
大口径になったことで、
特に子どもの治療に大きなメリットが

―スポットサイズが大口径になったことで、どのような臨床効果が期待できますか?
  
河野:小さいスポットに比べて、大きいスポットの方が熱だまりは大きくなり、深くまで届けることが可能です。そしてスポットサイズが大きいと、その分照射のショット数も少なくて済みます。ということは、治療時間が短縮できるということです。その点で特に良いのが、お子様の治療においてです。例えば生後数ヶ月のお子様の治療をする際、ショット数が10のところが、5で済んでしまう。5のところが、2で済んでしまうといった具合に。このようにスポットサイズが大きくなることによって治療時間が短くなるのは、動かずにいるのが難しいお子様ほど大きなメリットがあると思います。Vbeamを使って7mmで治療していたお子様も、Vbeam Primaを使って15mmで治療ができるようになると、時間が約4.5分の1になりますので、侵襲も少なくなります。
 
―その他に15mmの大口径が役立つような例はありますか?
  
河野:リジュビネーションや毛細血管拡張症など、大人の方に関しても有効です。また、全身麻酔が必要な広範囲の毛細血管奇形の患児です。スポットサイズが大きく短時間の照射で済むと多くの場合で全身麻酔をする必要がなく、1歳を待たず治療を開始することが可能になります。1歳未満は治療効果が高いため、より効率的な治療ができ、高い効果が得られます。まさに、いいことだらけですね。

―術後のケアはどのように指導されていますか?
  
河野:冷却機能のない機器の場合、炎症による色素沈着のリスクがありましたが、Vbeam Primaは治療と同時に冷却ができるので、皮膚はある程度守られていると考えています。基本的に約1週間のワセリン塗布と、その後の日焼け止めの使用を指導しています。

再発することが少なくない血管病変
だからこそ、治療のゴールがないことも
決して無理な治療は行わないことが大切

―長くレーザー治療を手がけられる中で注意されていることや、トラブルを防ぐために気をつけていることは何ですか?
  
河野:単純性血管腫をはじめとした血管病変は、一度良くなってもまた赤みが増してくることが非常に多いです。また毛細血管拡張症も、一旦良くなったものが少しずつ再発することが少なくありません。こうした再発があるということは治療のゴールがないということです。その場合どうすればいいかというと、無理をしないで、その疾患と共に歩んでいくことを考えていくようにします。無理な治療を重ねると、合併症のリスクがあります。それが患者様に一番良くないことですから、合併症を引き起こすような無理な治療は行わないことが肝心だと思います。

治療技術は必ず進歩していく
だからこそ未来を見据え、今ある最高の
機器と技術でベストを尽くすこと

―最後に、全国の血管治療に携わる先生方にメッセージをお願いいたします。
  
河野:血管病変のレーザー治療は数十年の歴史があります。振り返ってみると、初期の機器は治療後にどうしても傷が残ってしまい、今と比べて決して効果が高いと言えるものではありませんでした。つぎに初めて有効性があり、傷が残らない機器が登場。そして皮膚冷却機能を搭載したパルス幅可変式のVbeamが誕生し、さらにスポットサイズが大きくなり、出力も上がりVbeam Primaへと進化してきました。このように私が歩んできた約30年間だけでも、機器がどんどん良くなっていくことには驚かされます。

一方、初期の機器を使って無理な治療をうけた患者様は、傷が残ってしまい今のような効果が得られていない現実もあります。つまり、大切なのはその時代で最良の治療を行い、瘢痕をつくるような無理をしないことです。これまでの歩みを見ても、時代が進めばもっと良い治療法が出てくるのは間違いありません。今すぐ完治できない場合もありますが、患者様には希望を持つようにお話をしています。「血管病変の治療は必ず進歩します。今できることをきちんと行って、後は未来に期待しましょう」と、私はいつもお伝えしています。この時代において最良の機器で、ベストを尽くす。血管治療を行う上では、こうした精神を持ち続けていくことが大切だと思います。

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